武豊町には、かつて貨車の向きを変えるために使われていた「転車台」が保存されています。
旧国鉄武豊港駅で活躍したもので、直角二線式という珍しい構造が特徴。
国の登録有形文化財にもなっています。
廃止後に発見され、保存された転車台を間近で見られるスポットです。
この記事では、転車台の歴史や現地で見られる設備、アクセス、周辺の立ち寄りスポットを順番に紹介!
ポケットパークは小規模なため、1日中遊べるような場所ではありませんが、ぜひ鉄道遺産の見学と周辺のお出かけを組み合わせて、ゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
武豊町の転車台ポケットパークとは?
武豊町の「転車台ポケットパーク」は、旧国鉄武豊港駅で貨車の向きを変えるために使われていた転車台を保存した小さな公園です。

1965年の駅廃止後、1999年に土砂に埋もれた状態で発見され、保存へとつながった貴重な鉄道遺産です。
なかでも、直角二線式という珍しい構造は大きな見どころ。
さらに国の登録有形文化財にもなっているため、鉄道に詳しくない方でも思わず気になる存在ではないでしょうか。
そもそも直角二線式とはどのような転車台なのか、なぜ文化財として認められたのか。
その2点を知ると、実物を見に行きたくなるはずなので、ここからは順番にひもといていきます!
直角二線式の転車台とは?
転車台とは、貨車や車両の向きを変えるための設備です。
丸い台の上に線路があり、台ごとぐるりと回転させて進行方向を切り替えます。
一般的な転車台は線路が1本のものが多いなか、旧国鉄武豊港駅の転車台は、2本の線路が直角に交差する「直角二線式」。
直径は約7.5mで、2基のプレートガーダーを中央で直交させた直角二線式です。
貨物輸送を支えた縁の下の力持ちでしたが、現在は車両の向きを変えるためではなく、歴史的な設備として保存されているのが特徴です。
転車台が国の登録有形文化財になった理由
旧国鉄武豊港駅の転車台は、2009年1月8日に国の登録有形文化財となりました。
貨物輸送を支えてきた歴史的な設備であることに加え、直角二線式という珍しい構造も、価値を知る手がかりの1つ。
駅が廃止されたあとも撤去されることなく、保存活動を経て現在まで大切に残されてきました。
専門知識がなくても、「かつての鉄道を支えた設備が今も町にある」と知っておくだけで、見学の楽しさはぐっと広がります!訪れる前の予習にもぴったりです。
旧国鉄武豊港駅転車台の歴史

旧国鉄武豊港駅の転車台は、貨物輸送の現場で活躍した設備です。
そんな転車台は、どのようにして誕生したのでしょうか。
駅の廃止後にいったん役目を終えたあと、発見され、保存活動へとつながった経緯もあります。
貨物輸送を支えた設備が、なぜ今も町に残っているのか。
その答えは、転車台が歩んできた歴史の中にあるはず!
今では国の登録有形文化財となった転車台。
誕生から保存活動までの流れを知れば、現地で見る転車台の景色がぐっと違って見えてきます。
まずは時代の流れに沿って、順番にたどっていきましょう。
貨物輸送を支えた転車台の誕生

武豊線は1886年に開業した、愛知県の鉄道史を語るうえで欠かせない路線です。
武豊駅から分岐する貨物支線の終着駅である武豊港駅は、貨物輸送を担う駅として利用されていました。
周辺では石油が輸入され、タンク車に積み替えられて中部地方各地へ運ばれる物流の拠点として活躍しました。
転車台は1927年に完成(2002年改修)したとされています。
機関車用の大規模なものとは異なり、貨車の向きを変えるための設備でした。
限られたスペースで貨車を効率よく動かすために、転車台が当時の物流をしっかり支えていたのです。
廃止後の発見と保存活動
武豊港駅が廃止されると、転車台は使われなくなりました。
ところが1999年に武豊小学校の児童が発見したとされています。
この発見をきっかけに児童たちが保存を働きかけ、保全に向けた動きへ。
調査を通じて、歴史的な価値も確認されました。
その後、保存・整備が進み、2002年10月28日に一般公開が始まったとされています。
周辺はポケットパークとして整備され、現在は地域に残る鉄道遺産として見学できます。
子どもたちの発見が、今の景色につながっているのです。
転車台ポケットパークの見どころ
転車台ポケットパークの魅力は、鉄道遺産を間近で見られること。
園内では、直角二線式という珍しい構造の転車台を、目の前でじっくり観察できます。
さらに、手動式ポイント切替機など、かつての鉄道を支えた設備も見どころの1つ!
コンパクトな園内は、気軽に回れる広さ。鉄道ファンはもちろん、はじめて転車台を見る方も楽しめる内容です。
どこに注目すると面白いのか、ポイントを順番にご紹介します。
直角二線式の転車台を間近で見学できる

公園の中心にあるのが、保存されている旧国鉄武豊港駅転車台です。
現地では、2本の線路が直角に交わる構造を目の前で観察できます。
訪れてみると、鉄道が走っていた時代の空気がふと感じられるような場所で、園内は小規模なため、長時間過ごすというより、短時間の立ち寄りに向いています。
鉄道や地域の歴史に興味がある方なら、ぜひ足を運ぶ価値は十分です。
手動式ポイント切替機などの鉄道設備も見られる

園内には、転車台のほかにも手動式ポイント切替機などの鉄道設備が置かれています。
ポイント切替機とは、線路の進む方向を切り替えるための装置のこと。
転車台が台ごと回って向きを変えるのに対し、こちらはレールの分かれ道を切り替える役割です!
写真を見ながら、レバーの形や線路との位置関係に注目してみてください。
細かな仕組みを知らなくても、実物を前にすると当時の作業の様子が想像できます。
転車台とあわせて見ることで、鉄道設備への理解がぐっと深まるでしょう。
転車台ポケットパークへのアクセスと施設情報
転車台ポケットパークを訪れる前に、所在地や駐車場、トイレの有無、公共交通機関でのアクセスを確認しておきましょう。
園内はコンパクトで、短時間の見学にぴったり。
出発前に情報を押さえておけば、周辺のお出かけともあわせて、当日をスムーズに楽しめます!
ここでは、現地で慌てないためのアクセス情報と施設情報を、ひと目でわかる形でまとめました。
所在地・トイレ・公共交通機関

所在地は、愛知県知多郡武豊町字道仙田9-8です。
隣接する地域交流センター・味の蔵たけとよの住所は字忠白田11-1となります。
トイレも設置されているので、ひと息つきたいときも安心。
電車で向かうなら、名鉄河和線『知多武豊駅』から徒歩約14分、JR武豊線『武豊駅』から徒歩約13分です
武豊町のコミュニティバス『ゆめころん』青ルートを利用する場合は、最寄りの『地域交流センター・転車台』バス停で下車するとよいでしょう。
出かける前に、ゆめころんのルートや時刻表もチェックしておきましょう。
転車台ポケットパーク周辺の立ち寄りスポット
転車台を見学したあとは、周辺のスポットにも足をのばしてみませんか。
すぐ近くには「まちの駅 味の蔵たけとよ」があり、武豊町の特産品を探すのにぴったり。
見学の余韻に浸りながらお土産選びを楽しめます!
さらに、遊具のある多目的広場も近くにあるため、お子さん連れでも気軽に立ち寄れるのがうれしいところです。
転車台の見学は短時間で済むからこそ、周辺とあわせて回ればお出かけの満足度がぐっと上がります。
ここでは、立ち寄りたい2つのスポットを順番にご紹介します。
まちの駅 味の蔵たけとよ

| 所在地 | 〒470-2512 愛知県知多郡武豊町字忠白田11番地1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0569-73-6002 |
| 開館時間 | 9:00~18:00 |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
| 駐車場 | 101台(大型車専用5台、身障者専用3台) |
転車台のすぐ近くにあるのが、「まちの駅 味の蔵たけとよ」です。
武豊町の伝統産業である味噌・たまりをはじめ、地元の野菜やお菓子といった特産品がずらり!
フードコートも備わっているため、見学のあとにひと休みするのにもちょうどいい場所です。
転車台が鉄道の歴史にふれるスポットなら、こちらは武豊町の味や魅力を持ち帰れるスポット。
ポケットパークだけでは少し物足りないという方にも、おすすめの立ち寄り先です。
遊具のある多目的広場

| 所在地 | 〒470-2512 愛知県知多郡武豊町字忠白田11番地1 |
|---|---|
| 駐車場 | 101台(大型車専用5台、身障者専用3台) |
転車台の近くには、子どもが体を動かして遊べる遊具のある多目的広場もあります。
見学のあいだに少し飽きてしまったお子さんも、広場でのびのび遊べば気分転換になりそうです。
転車台は短時間で見終えられるため、家族で出かけるなら、まず転車台、次に広場で遊び、最後は「味の蔵たけとよ」でひと休み、という流れがぴったり!
鉄道に興味がなくても、子どもが楽しめる場所があると安心です。
まとめ|武豊町に残る転車台を見学しよう
武豊町の転車台ポケットパークには、旧国鉄武豊港駅で使われていた転車台が保存されています。
直角二線式という珍しい構造で、国の登録有形文化財に登録されました。
園内では、手動式ポイント切替機などの設備もあわせて見学できます!
公園は小規模なので、短時間で見て回るのにぴったり。
「味の蔵たけとよ」や遊具のある多目的広場と組み合わせれば、のんびりしたお出かけになりそうです。
駐車場や交通アクセスは、出かける前に確認しておくと安心。
地域に残る鉄道遺産を、ぜひ現地で体感してみてはいかがでしょうか。